SOURCING
透明性とトレーサビリティを通じて公正なサプライチェーンを推進。
主要なサプライヤーと協力し、透明性を保ちながら今ある基準を推進して改善させることが、クロエという職場を超えて、ポジティブな変化をもたらす力となることを目指しています。
環境負荷調査の結果、最大の負荷は原材料にあるということが判明したため、外部の専門家と協力して、より低負荷な素材を探し特定するよう動いています。遅くとも2025年には、原材料のうち90%を低負荷素材にできるよう、その割合を増やしていくことを進めています。これは製品ごとに30%以上の排出量を削減するという目標に繋がります（2019年が基準値）。調達に向けたガイドラインはこちらからご覧いただけます。
2024年の目標
0%
ラインナップにおける環境低負荷型のメイン素材を使用した製品の割合（全カテゴリー平均）
0%
クロエのレディ・トゥ・ウェアのラインナップにおけるフェアトレード、社会的企業、ソーシャルソーシングの割合
0%
レディ・トゥ・ウェアにおけるデジタル製品パスポートの割合
フェアトレード
世界フェアトレード連盟 (World Fair Trade Organization) は、フェアトレードを実践する社会的企業をメンバーとするグローバルコミュニティです。WFTOの保証システムは、人と地球の利益を最優先にする社会事業に特化した、数少ないの国際認証モデルの一つです。
クロエは2020年9月にWFTOとパートナーシップ契約を結び、2021年3月には、環境への責任感を高め、エシカルな製造方法で作られる、初のフェアトレードによるラグジュアリーコレクションを発表しました。ラグジュアリーで最高の品質を維持しながら、美しく意味のある製品を作り、時間をかけて、コレクションの中のフェアトレード製品の数量を増やしていく予定です。2022年、クロエのレディ・トゥ・ウェアにおいて、フェアトレードが保証された製品は12%。2023年には20％を達成し、2024年までに22％を目指します。そのために、社会的企業を既存のサプライチェーンパートナーに加えると同時に、既存のサプライヤーがフェアトレード認証に向けた取り組みを行うことを支援し、また、2021年にサプライチェーンに統合したパートナーとのコラボレーションを推し進めていきます。
環境低負荷型の素材
クロエが使用する環境低負荷型の素材は、主に3つのカテゴリーに分類されます。
- オーガニック：オーガニックの基準を守った農法で生産された素材。
- リサイクル：無害廃棄物を再生または転用した材料を50％以上含む素材。
- 余剰在庫：余剰素材を新製品に変えることで、新しい素材の生産量を減らし、環境負荷を低減します。
クロエは、より持続可能なレザーの製造を支援するため、2017年に レザーワーキンググループ（Leather Working Group） に参加しました。レザーワーキンググループは、レザーのサプライチェーン全体における出資者で構成される国際組織で、レザー製造及び関連産業における環境面でのベストプラクティスを促進するために活動しています。
サプライチェーンパートナー
現在、サプライチェーンパートナー（Tier1、Tier2、及び指名された原材料サプライヤー）には、2024年に発表予定の新たなリシュモンの行動規範を遵守するよう協力を促しています。クロエチームは、取引関係を始める前に社会監査報告を求めることや、またいかなる時であっても、SGS、ELEVATE、Bureau Veritasの支援のもとに、SMETAの仕様書に基づく独自の社会監査を実施する権利を持ちます。
サプライチェーンの透明性を高めるための当社の取組みの一貫として、主要なサプライヤーの一覧をこちらに公開しています。この一覧は6か月ごとに更新されます。
2021年より、私たちはサプライチェーンパートナーとガイドラインを共有しています。そうすることで各サプライヤーがサステナビリティ戦略を開始して進捗状況を測り、イノベーションを支援し、認証獲得を求めることを奨励しています。
サプライヤーがジェンダーの平等性に配慮した行動を取り、あらゆる差別をすることなく、困難な生活環境下にある少数民族の労働者におけるコミュニティを発展させ、可能な限り地域のコミュニティを支援することを望んでいます。
デジタルID＆循環性
2023年2月、クロエは業界初のインスタントリセール（即時再販）により完全循環を可能にするデジタルIDを発表しました。この取り組みは、真正性の担保、トレーサビリティの確保、そしてお手入れと修理の簡易化の3つを主な目的としています。商品に埋め込まれた固有のデジタルIDを読み取ると、専用のページにアクセスすることができます。ここでは、製造工程やお手入れ方法、修理方法、所有者番号が記載された製品証明書を確認することができます。このページには、お客様が将来的にVestiaire Collective（ヴェスティエール・コレクティブ）を通じて、直接商品を中古品として再販することができるリンクも貼られています。クロエ×ヴェスティエール・コレクティブの専用出品フォームにアクセスした後、3つの交換オプションから選択することができます。
1.クロエのウェブサイトでご利用できる割引券。
2.クロエが中古品市場を支援していることを示す、ヴェスティエール・コレクティブの割引券（プラットフォームでは初）。
3.社会的インパクトを向上させるというクロエのコミットメントを反映する、ユニセフのジェンダー平等プログラムへの慈善寄付。
過去のコレクションのバッグおよびシューズも、デジタルIDの有無にかかわらず、再販用の提携ページで受け付けています。
2024年 調達に向けたガイドライン
責任ある調達を推進するというコミットメントのもと、毎年、最新版が発表される調達に向けたガイドラインは、こちらからダウンロードしていただけます。
調達に向けたガイドライン – 第4版
この文書には、原材料の調達、フェアトレード製品、動物福祉、梱包材の消費に関する一連の規則と方針が記載されています。
ご不明な点やご意見等ございましたら、sustainability@chloe.com.
重要な瞬間
2021年の国際女性デーに、
クロエはユニセフ (UNICEF) とのパートナーシップのもと、初のフェアトレードによるラグジュアリー コレクションを発表しました。
2022年平均では、
クロエのレディ・トゥ・ウェア製品の65%が、環境低負荷型の素材を80%以上使用した、環境低負荷型プロダクトと分類されました。
2023年3月、
クロエは、「社会的損益計算書のアプローチ」をオープンソースで共有しました。
2024年4月、
クロエは、サプライヤーの能力開発プログラムを財政面で支援するソーシャルソーシングのフレームワークを策定しました。